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第7章 変化

「……聞いてみるか？」

「うん」

「なら和隠がかけろ」


そう言って善は携帯を渡してきた。

和隠が夕食を作って待ってると言えば、宗高が喜ぶのは手に取るように分かっていた。

現に宗高は、和隠が素直でいると機嫌はいいし、反抗的だと機嫌が悪いという、あまりにもわかりやすい反応をして見せていたのだから。


「……うん」


和隠が携帯を受け取り、宗高にかける姿を見て善は微笑んでいた。


「はい」

「和隠ですけど、何時くらいに戻りますか？」

「……何かあったのか？」

「夕食を作ろうと思って」

「……はぁ？」

「炊飯器も買ってもらったので、出前も飽きたし……」

「家政婦気取りか？」

「笑ってないで答えて下さい。後、何人連れて帰ってくるかも教えてください。人数分作りますから」