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神様のいない世界
第1章 運命
中年男と片付けるにはもったいなさ過ぎるのだ。
だが、見えない和穏からすれば、拉致に関わる様な人間は異常者にしか感じられないし、セーラー服をエロいと言って捲りあげるのだから、そう想像するのもおかしくはない。
「あー、やっぱりここじゃ邪魔だな?若の道塞ぐからな?」
宮川は和穏のセーラー服の襟をつかみ、引きずってリビングに動かした。
もがくと手を離され、側頭部を床にぶつけた。
「宮川さん、今は丁寧に扱って下さい」
相田がそう言うと、笑って謝った。
「悪い、すっかり忘れてたよ」
宮川の言葉にため息を吐き、和穏の顔をチェックする。
怖くてガクガクと震える和穏の肩に手を置いて、なだめる様にさするが何の効果も無い。
撫でるこの男も、和穏の髪を鷲掴み車に投げ入れたのだから。
後ろに拘束されている手を、捻っても取れないとわかっているのに、抵抗せずにはいられない。
『ただ待つ』ではおかしくなりそうなのだ。
だが、見えない和穏からすれば、拉致に関わる様な人間は異常者にしか感じられないし、セーラー服をエロいと言って捲りあげるのだから、そう想像するのもおかしくはない。
「あー、やっぱりここじゃ邪魔だな?若の道塞ぐからな?」
宮川は和穏のセーラー服の襟をつかみ、引きずってリビングに動かした。
もがくと手を離され、側頭部を床にぶつけた。
「宮川さん、今は丁寧に扱って下さい」
相田がそう言うと、笑って謝った。
「悪い、すっかり忘れてたよ」
宮川の言葉にため息を吐き、和穏の顔をチェックする。
怖くてガクガクと震える和穏の肩に手を置いて、なだめる様にさするが何の効果も無い。
撫でるこの男も、和穏の髪を鷲掴み車に投げ入れたのだから。
後ろに拘束されている手を、捻っても取れないとわかっているのに、抵抗せずにはいられない。
『ただ待つ』ではおかしくなりそうなのだ。