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神様のいない世界
第7章 変化
絶対お母さんと海に会うんだ。
絶対屈さない。
そう思っていた自我は、少しずつ自分の置かれている立場と、自分の生い立ちを知って行くたびに削て行っていた。
まさにそれが諦めで、キャンキャンと吠えていた自分すら無駄なことをしていたと思ってしまうほどだった。
「はぁ、夕飯何にしようかな?」
「さっき食ったばっかだろ?ずっと食物のこと考えてんのかよ」
「じゃ、何を考えろっていうの?何にもやることないし、この先のこと考えてたら鬱になる!!」
涙目でそう怒鳴る和隠の起伏の荒さに驚く善は返す言葉も見つからず席を立った。
絶対屈さない。
そう思っていた自我は、少しずつ自分の置かれている立場と、自分の生い立ちを知って行くたびに削て行っていた。
まさにそれが諦めで、キャンキャンと吠えていた自分すら無駄なことをしていたと思ってしまうほどだった。
「はぁ、夕飯何にしようかな?」
「さっき食ったばっかだろ?ずっと食物のこと考えてんのかよ」
「じゃ、何を考えろっていうの?何にもやることないし、この先のこと考えてたら鬱になる!!」
涙目でそう怒鳴る和隠の起伏の荒さに驚く善は返す言葉も見つからず席を立った。