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第8章 贈り物

和隠は首を傾げながら受け取ると、宗高は善を見た。


「随分と手懐けているんだな？」


声色は怒っている様には聞こえなかったが、この流れはまた宗高の気に障ることをしたのだと、善の前に体を滑らすように入り宗高を見上げた。


「煩い子犬だと思って耐えてるんですよ。良かったな？プレゼントもらえて」


善は気にする事なく宗高にそう言って和隠に笑いかけていた。


「子犬か」


そう笑った宗高に一安心するものの、子犬呼ばわりに善を睨みあげた。


「若頭からの電話を切った後、こいつにやけてたんですから」


わざとそう言った善を叩こうと腕を振り上げると、その腕を宗高に掴まれ止められた。


「楽しそうだな？」

「見せてあげたかったですよ」


そう笑った善に玄関で待つ三浦が声をかけた。


「善、帰るぞ。支度しろ」

「あ、はい」