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神様のいない世界
第8章 贈り物
宗高は、一瞬和隠を他の女と同じように考えた事を反省した。
考えてもみれば和隠が高価な物をおねだりする訳がないのだ。
愛人になりたがっているわけでもなく、それどころか服すら欲しいと言わないのだから、ブランド物や装飾品を欲しがるわけもない。
だがそれがなんとも言えない物足りなさがあるのだ。
「他にはないのか?」
「他に?」
「和隠が思ってる以上に金はある」
さらっと言った宗高の言葉に不快感が芽生える和だったが、お金の心配をして欲しいものを言わないと思ってるのかと思うと少し考えた。
それでも買って欲しいものなどもなく、宗高を見た。
「……今の所は別にないよ、不便なこともないし」
「張り合いがないな?」
「……宗高さんって女の人に物を買ってあげたい人?」
「はぁ?」
「だってさっきからそればっかり、不便な事があったらその時に聞いてもらうから、私は大丈夫だよ?」
「……そうか」
考えてもみれば和隠が高価な物をおねだりする訳がないのだ。
愛人になりたがっているわけでもなく、それどころか服すら欲しいと言わないのだから、ブランド物や装飾品を欲しがるわけもない。
だがそれがなんとも言えない物足りなさがあるのだ。
「他にはないのか?」
「他に?」
「和隠が思ってる以上に金はある」
さらっと言った宗高の言葉に不快感が芽生える和だったが、お金の心配をして欲しいものを言わないと思ってるのかと思うと少し考えた。
それでも買って欲しいものなどもなく、宗高を見た。
「……今の所は別にないよ、不便なこともないし」
「張り合いがないな?」
「……宗高さんって女の人に物を買ってあげたい人?」
「はぁ?」
「だってさっきからそればっかり、不便な事があったらその時に聞いてもらうから、私は大丈夫だよ?」
「……そうか」