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第8章 贈り物

「もう！！いいから手伝って！！」


和隠をからかいながらも宗高は普段しない後始末をさせられるのだが、和隠を見ていると苦痛でもなかった。


「手伝ったんだから、俺の頼みも聞き入れろよ？」


和隠はそれを聞いて手を止め宗高を見ると、宗高はフッと鼻で笑うので、今更やらなくていいと言っても遅いだろうが、すぐにやめさせたい気持ちでいっぱいになる和隠だった。


宗高の頼みは『朝食はいいから、ギリギリまで一緒に寝よう』と言う提案で、聞いた時は恥ずかしくて嫌だった和隠も腕枕で抱き寄せられると、なぜか心地良くぐっすりと眠った。


翌朝、ぐっすりと眠っている二人を寝室のドアを開けて確認する三浦は苦笑して起こし、面倒臭そうに部屋を出て行く宗高だったが、帰りにはしっかりとスリッパを買って帰ってきた。