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神様のいない世界
第9章 新事実
「家にヤクザが張り込んでるって、息子を連れて来たけど巻き込まれるのはごめんだったからすぐに追い返したのよ。写真を持って来た時も、住んでる所は教えてはもらえなかったし聞く気もなかったわ。お金を請求されても嫌だったし、預かる気もなかったから」
「確か……あんたの両親ももう他界してたはずだよな?血縁者だろうが」
「……そうよ?だから何だっていうの?大事に育てられてるのよ?血のつながりがなくてもあの子は愛されてたじゃない」
「でも今は違う。叔母であるあんたにめちゃくちゃにされたんだ。何でたった一人しかいない妹の娘にそんなことが出来んだよ」
「咲江とは……両親が亡くなって別々の施設に預けられたのよ、14歳の頃に。再開したのは20歳の時よ、私は中卒で夜に世界で生きてきたのに、あの子は高校を卒業して店で会ったの。お互いすぐにわかったし、屈託無く笑いかけてくる咲江が憎らしかった。私は誰にも頼れずに生きてきたのにあの子は違ったって思うと憎くて仕方がなかったの」
「確か……あんたの両親ももう他界してたはずだよな?血縁者だろうが」
「……そうよ?だから何だっていうの?大事に育てられてるのよ?血のつながりがなくてもあの子は愛されてたじゃない」
「でも今は違う。叔母であるあんたにめちゃくちゃにされたんだ。何でたった一人しかいない妹の娘にそんなことが出来んだよ」
「咲江とは……両親が亡くなって別々の施設に預けられたのよ、14歳の頃に。再開したのは20歳の時よ、私は中卒で夜に世界で生きてきたのに、あの子は高校を卒業して店で会ったの。お互いすぐにわかったし、屈託無く笑いかけてくる咲江が憎らしかった。私は誰にも頼れずに生きてきたのにあの子は違ったって思うと憎くて仕方がなかったの」