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神様のいない世界
第9章 新事実
宗高はそれを聞いて眉間にシワを寄せた。
現在、和隠を囲っていることを幸江も気付いていてそう言っているのだと。
もちろん幸江もそれを意図して話していた。
「それからのことは私も知らなかったの。ボーイの山根さんが店の女の子に手を出したって因縁つけられて追われるようにやめて行ったけど、それは本当の事ではなかったの。お客で来てた人がなびかない女の子への嫌がらせで言ったのよ、真由ちゃんはそんな山根さんに片思いしてたから、そのあと追う様にやめて行ったし」
「和隠の母親である咲江と育ての親は、あんたと同じ店にいたのか」
「そうよ、咲江への嫌がらせを庇ってたのは山根さんだったし頼ったのよ、きっと」
和隠が本当に沢口の娘かどうかはわからないでいた。
当初は本当の娘じゃなければ捨てればいいと思っていたのだが、日を追うごとに和隠に惹かれているのも確かで、簡単に捨てられるものでもない。
ただ関係なくそばに置いておきたいと思うものの、絡み合った人間関係に苛立ちも出て来た。
現在、和隠を囲っていることを幸江も気付いていてそう言っているのだと。
もちろん幸江もそれを意図して話していた。
「それからのことは私も知らなかったの。ボーイの山根さんが店の女の子に手を出したって因縁つけられて追われるようにやめて行ったけど、それは本当の事ではなかったの。お客で来てた人がなびかない女の子への嫌がらせで言ったのよ、真由ちゃんはそんな山根さんに片思いしてたから、そのあと追う様にやめて行ったし」
「和隠の母親である咲江と育ての親は、あんたと同じ店にいたのか」
「そうよ、咲江への嫌がらせを庇ってたのは山根さんだったし頼ったのよ、きっと」
和隠が本当に沢口の娘かどうかはわからないでいた。
当初は本当の娘じゃなければ捨てればいいと思っていたのだが、日を追うごとに和隠に惹かれているのも確かで、簡単に捨てられるものでもない。
ただ関係なくそばに置いておきたいと思うものの、絡み合った人間関係に苛立ちも出て来た。