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神様のいない世界
第9章 新事実
マンションに帰った宗高は、バスルームのドアを叩く善を見て動きが止まった。
「っ若頭!!」
切羽詰まった善は情けないくらいに眉尻を下げていた。
「何やってんだ?」
「風呂場に立てこもったっきり出て来ないんですよ」
「いつからだ?」
「若頭が出て行って少し経ったくらいからです」
時計を見ればあれから4時間経っていた。
「ったく使えねぇ見張りだな」
ドアを捻っても内鍵がされていて、三浦は財布から小銭を出して宗高に渡すと、それで鍵を開けた。
「……ここで待ってろ」
脱衣室に一人で入って行くと、洗面台の鏡にヒビが入っていて、折れた歯ブラシが転がっていた。
衝動的に歯ブラシで叩いたのだろうと思い、浴室のドアを開けた。
「和隠?置いて行って悪かった」
「っ若頭!!」
切羽詰まった善は情けないくらいに眉尻を下げていた。
「何やってんだ?」
「風呂場に立てこもったっきり出て来ないんですよ」
「いつからだ?」
「若頭が出て行って少し経ったくらいからです」
時計を見ればあれから4時間経っていた。
「ったく使えねぇ見張りだな」
ドアを捻っても内鍵がされていて、三浦は財布から小銭を出して宗高に渡すと、それで鍵を開けた。
「……ここで待ってろ」
脱衣室に一人で入って行くと、洗面台の鏡にヒビが入っていて、折れた歯ブラシが転がっていた。
衝動的に歯ブラシで叩いたのだろうと思い、浴室のドアを開けた。
「和隠?置いて行って悪かった」