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神様のいない世界
第9章 新事実
自分に腹を立てたのだと分かっていて、ご機嫌取りに優しく声を掛けたのだが、和隠は目をつぶって風呂に浸かっていた。
「和隠、こっち向け。話は聞いてきたから、お前の聞きたいこと話してやる」
そうは言ったものの、換気扇も回っていない浴槽に湿気が無く和隠の唇も真っ青だった。
ハッとした宗高が和隠を浴槽から引き上げれば、そこに張られていたのは真水だった。
手首を切るようなものは置いていなかったのが何よりの救いだったのだが、鏡のヒビは安易に想像が出来た。
「三浦!!善!!すぐ来い!!」
「……どうしっ?!」
二人の声も動きも凍り付かせた。
「水風呂に浸かってやがった、どうすればいい」
「和隠、こっち向け。話は聞いてきたから、お前の聞きたいこと話してやる」
そうは言ったものの、換気扇も回っていない浴槽に湿気が無く和隠の唇も真っ青だった。
ハッとした宗高が和隠を浴槽から引き上げれば、そこに張られていたのは真水だった。
手首を切るようなものは置いていなかったのが何よりの救いだったのだが、鏡のヒビは安易に想像が出来た。
「三浦!!善!!すぐ来い!!」
「……どうしっ?!」
二人の声も動きも凍り付かせた。
「水風呂に浸かってやがった、どうすればいい」