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神様のいない世界
第10章 事件
どこからも上目線の宗高に和隠は不快感があるものの、善が立ち上がろうとするので腕を持った。
「化膿止めと痛み止めを出しておくから、自宅療養で大丈夫だろう。一週間後に抜糸するからまた来なさい」
「ありがとうございます」
高井戸がそう言うと榊が薬を渡すので、和隠がそれを受け取り善がお礼を言った。
善の手当てを待つ間、宗高の電話は度々鳴っては誰かと怖い声で話していて、和隠はその横でビクビクしていた。
自分に見せる普段に宗高と、時々怖い宗高を見ているが、それを上回るオーラを出していて出会った頃のヤクザの宗高を思い出す程だった。
慣れて来たせいか恐ろしいと感じることが少なくなっていたのだが、やっぱりヤクザなのだと再認識をさせられ、二人きりは居心地が悪かったのだ。
外に出ると相田と三浦と数名の男性が居て、三浦が後部座席のドアを開けた。
「若、こちらへ」
「化膿止めと痛み止めを出しておくから、自宅療養で大丈夫だろう。一週間後に抜糸するからまた来なさい」
「ありがとうございます」
高井戸がそう言うと榊が薬を渡すので、和隠がそれを受け取り善がお礼を言った。
善の手当てを待つ間、宗高の電話は度々鳴っては誰かと怖い声で話していて、和隠はその横でビクビクしていた。
自分に見せる普段に宗高と、時々怖い宗高を見ているが、それを上回るオーラを出していて出会った頃のヤクザの宗高を思い出す程だった。
慣れて来たせいか恐ろしいと感じることが少なくなっていたのだが、やっぱりヤクザなのだと再認識をさせられ、二人きりは居心地が悪かったのだ。
外に出ると相田と三浦と数名の男性が居て、三浦が後部座席のドアを開けた。
「若、こちらへ」