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神様のいない世界
第10章 事件
善の言葉を言い直した宗高が笑うので和隠も苦笑した。
「請求は宗高さんのところでいいのかな?親父さんにはどう説明すればいいのかな?」
「親父には俺から言うから、請求は俺に回してくれていい。組員が刺されたんだから、もう親父の耳にも入ってるだろうしな」
宗高が小さくため息を吐くと、請求書を高井戸が渡した。
チラッと見えた額に和隠が目を見開くと、それを見た高井戸が笑った。
「驚いたかい?モグリの医者だからねぇ、裏で薬品を仕入れるのは金がかかるんだよ」
「はぁ」
「あぁ、そう言えば宗高さんは初めてだね?助手をしてくれてる榊桂吾くんだよ。彼は25歳でね、一ヶ月半前に引き取ったんだよ」
高井戸が榊を紹介すると、深々と頭を下げた。
「親父から話は聞いた」
「その節は、組長さんにお世話になりました」
「いや、高井戸の後継者が出来て何よりだよ、宜しく頼むな?」
「請求は宗高さんのところでいいのかな?親父さんにはどう説明すればいいのかな?」
「親父には俺から言うから、請求は俺に回してくれていい。組員が刺されたんだから、もう親父の耳にも入ってるだろうしな」
宗高が小さくため息を吐くと、請求書を高井戸が渡した。
チラッと見えた額に和隠が目を見開くと、それを見た高井戸が笑った。
「驚いたかい?モグリの医者だからねぇ、裏で薬品を仕入れるのは金がかかるんだよ」
「はぁ」
「あぁ、そう言えば宗高さんは初めてだね?助手をしてくれてる榊桂吾くんだよ。彼は25歳でね、一ヶ月半前に引き取ったんだよ」
高井戸が榊を紹介すると、深々と頭を下げた。
「親父から話は聞いた」
「その節は、組長さんにお世話になりました」
「いや、高井戸の後継者が出来て何よりだよ、宜しく頼むな?」