パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第11章 移住

車は二台連なって走行。
和隠の乗る車の後ろに三浦が乗る車が走っているのだ。


「はぁー」

「どうした？ため息なんか吐いて」

「宗高さんのご両親はどんな方？やっぱり怖いの？」

「まぁ、組を背負ってる人だからな？」


やっぱりと青ざめる和隠の表情を見た宗高は笑いを堪えながら和隠の頭に手を置いた。


「家にいても、そんなに顔を合わせないだろうな」

「……そうなの？」

「お前は離れに住まわせるからな」

「離れ……」

「その方が気兼ねしなくて済むだろう？」


軽く笑う宗高を和隠は笑えずに頬を引きつらせた。

確かに気は楽になったが、それも微々たるもの。組長に敷地内に住むことには変わりがないのだ。