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神様のいない世界
第3章 境遇
その時ドアが開き、ベッドの角に座っていた和穏は涙を拭いながら振り返ると、オレンジジュースとサンドウィッチを持った宗高が立っていた。
「何だ、起きてたのか」
私の勝手でしょ。
また窓から見える空を見ると、視界を遮る様に宗高は和穏の目の前に立ち、無表情に見下ろした。
窓からの明かりのせいで和穏には影が重なり、宗高は持参した物を和穏に差し出したのだ。
「腹減ってんだろ?寝ながら腹鳴ってたぞ」
「…いらないし」
「……お前……ムカつくな」
「そんなの……お互い様でしょ?」
和穏がそう言うと、宗高は和穏の傍に投げ置いた。
「何だ、起きてたのか」
私の勝手でしょ。
また窓から見える空を見ると、視界を遮る様に宗高は和穏の目の前に立ち、無表情に見下ろした。
窓からの明かりのせいで和穏には影が重なり、宗高は持参した物を和穏に差し出したのだ。
「腹減ってんだろ?寝ながら腹鳴ってたぞ」
「…いらないし」
「……お前……ムカつくな」
「そんなの……お互い様でしょ?」
和穏がそう言うと、宗高は和穏の傍に投げ置いた。