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―不還―
第4章 決断
交わりの後リヴァイは再びぐっすりと寝入っていた。
目を覚ますと、日は沈み、窓と壊れた屋根から月明かりが差し込んでいた。


…エレンの姿が無い。


「エレン!どこだエレン」


リヴァイはジャケットを羽織ると、慌てて小屋から飛び出した。
すると浜辺で座って月明かりを浴びているエレンを見つけた。
足音に気が付き、エレンが振り返った。


「あ、兵長起きましたか?よく眠れました?」
「悪い、すっかり寝入っちまった。お前は?」
「俺も少しだけ転寝したんで平気です」


エレンの隣に腰掛ける。エレンは真っ直ぐに海を見つめていた。


「夜の海と空…とても綺麗で…ずっと眺めていました」


リヴァイの肩にエレンはもたれ掛かった。
エレンの肩をリヴァイは抱き寄せて頭をゆっくりと撫でる。
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