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―不還―
第4章 決断
月明かりを浴びて、星空をバックにエレンの青白い顔が浮かび上がる。
その表情は今にも泣き出しそうな顔だった。
「…どういう…意味だ…?」
「あの時の約束、今果たして下さい…」
そう言うとエレンは強くリヴァイを抱きしめた。
何を言い出すんだとばかりに。エレンの肩を掴んでリヴァイは起き上がった。
「おい、てめえ何考えてやがる」
「お願いします…兵長の手で俺を殺して下さい…
そして貴方は貴方の場所へ戻ってください…」
リヴァイの右手を両手で握って左胸に当てる。
そして目を閉じて続けた。
「こんな未知の世界で二人で生きていくなんて現実的じゃない。
俺はここまで来れた事、兵長が上に叛いてまでここまでしてくれた事、
もうそれで十分なんです」
その表情は今にも泣き出しそうな顔だった。
「…どういう…意味だ…?」
「あの時の約束、今果たして下さい…」
そう言うとエレンは強くリヴァイを抱きしめた。
何を言い出すんだとばかりに。エレンの肩を掴んでリヴァイは起き上がった。
「おい、てめえ何考えてやがる」
「お願いします…兵長の手で俺を殺して下さい…
そして貴方は貴方の場所へ戻ってください…」
リヴァイの右手を両手で握って左胸に当てる。
そして目を閉じて続けた。
「こんな未知の世界で二人で生きていくなんて現実的じゃない。
俺はここまで来れた事、兵長が上に叛いてまでここまでしてくれた事、
もうそれで十分なんです」