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―不還―
第4章 決断
「逃走に限界がきてもし捕まってしまったら…?
貴方も俺も捕らえられて、そして俺は貴方以外の人間に殺される、
それだけは絶対に嫌なんです」

「エレン…」


この旅路でリヴァイも心のどこかでこの逃避行には、
限界があるとは気が付いていた。
でもエレンをどうしても逃がしたかった、失いたくなかった、
一緒に逃げたかった…。
今回の件は自分のエゴでもあると分かってはいた。



もうこの選択しか道は残されてはいなかった…。



エレンは立ち上がると後ろに置いていた装置の所に行った。
グリップに刃を挿してそれを引きずって持ってきた。
そしてそれをリヴァイの手に握らせて、その上から手を握る…。
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