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―不還―
第7章 暗闇の中…一筋の安寧 1
調査兵団に入ってから根城にしている古城。
もうすっかりと慣れてしまった少しじめっとした、
湿気を帯びたような地下の自分の部屋。
深夜、ベットの上で膝を抱えたまま、
エレンは先日の壁外遠征での出来事をずっと考えていた。
俺のせいで皆を失った…
リヴァイ班の皆を死なせてしまった…
そしてその敵でもある女型の巨人にむざむさと敗北してしまった……
エレンはどうしてもリヴァイにその事を謝りたかった。
しかし切り出すタイミングもなく、
憲兵団に身柄を拘束されるまで日がない。
兵長はまだ起きているだろうか…?
じっとしていられなくなったエレンは、
立ち上がってランプに火を灯した。
ドアに施錠はされていない。
ギィと音を立ててゆっくりとそれを開けた。
何て兵長に言おうか……
言葉が纏まらないままエレンは石造りの階段を
ゆっくりと昇って行った。
最初は敵意を剥き出しにされた事もあった。
でもこんな自分を信頼してくれた。
賑やかに過ごしていたこの古城にあの人たちはもう居ない……
涙ぐみそうになりながらも、エレンは口唇を噛み締めて
リヴァイの部屋へ向かった。
もうすっかりと慣れてしまった少しじめっとした、
湿気を帯びたような地下の自分の部屋。
深夜、ベットの上で膝を抱えたまま、
エレンは先日の壁外遠征での出来事をずっと考えていた。
俺のせいで皆を失った…
リヴァイ班の皆を死なせてしまった…
そしてその敵でもある女型の巨人にむざむさと敗北してしまった……
エレンはどうしてもリヴァイにその事を謝りたかった。
しかし切り出すタイミングもなく、
憲兵団に身柄を拘束されるまで日がない。
兵長はまだ起きているだろうか…?
じっとしていられなくなったエレンは、
立ち上がってランプに火を灯した。
ドアに施錠はされていない。
ギィと音を立ててゆっくりとそれを開けた。
何て兵長に言おうか……
言葉が纏まらないままエレンは石造りの階段を
ゆっくりと昇って行った。
最初は敵意を剥き出しにされた事もあった。
でもこんな自分を信頼してくれた。
賑やかに過ごしていたこの古城にあの人たちはもう居ない……
涙ぐみそうになりながらも、エレンは口唇を噛み締めて
リヴァイの部屋へ向かった。