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好きになりたくなかった
第3章 変化
「あー、やり甲斐は見つけたよ。でも彼氏とかじゃないよ。それは間違いない」



「そうなんですか。先輩みたいないい女の彼氏ってどんな人なのかな?って思ってたから残念ですー。彼氏さんの友達紹介してほしくてー」



「いやいやー、私がいい女な訳ないじゃん(笑) 喪女だよ?(笑)」



「え!? 気付いてないんですか? 部署の人達、和泉先輩のこと素敵って言ってるの!」



「えっとぉ… ごめん! 知りません!」



「もったいない! 先輩絶対モテるのにー! どこかで壁作ってませんかー?」



この子の言う通りだ。 私は壁を作ってる。
私は私の必要なことだけできれば良い。それ以外は必要ないってずっと跳ね除けてきた。



でも、お金を稼いであゆみくんに会いたい!
その為なら残業も頑張るから…。



「…ぱーい、先輩!!」


「あ、ごめん! なに?」


「ふふっ、大丈夫ですよ! 先輩、お互い頑張りましょう!
あ! 深く捉えなくて良いですから! 」


「あ、うん! 頑張ろうね!」


「はい!」




いい子だな。みんなに好かれる理由がわかるよ。

私はあゆみくんに会いたいから、お金を稼ぎたいなんて、下衆な理由なのに。


正直ね、私遊ぶこともあまりなかったから(友達いなかったし)貯金って結構あるんだ。



今月頑張って仕事して、稼いだお金なら、あゆみくん受け入れてくれるかな?



月末が楽しみで仕方ないよ。
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