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マスター・ナオキの怪店日記
第4章 三島さんの再会

 長澤夫妻は、順調に常連客の仲間入りを果たし、ゴリさんはじめ毎度さんや三島さんたちとも交流を深めていった。
 尚樹も彼らに対する親近感がどんどん深まっていった。
 不思議だなと自身でも感じている事があるのだが、なぜか信彦と照美が店に来るとその日は客が多くなるのだ。
 七時に開店するタイニーキャッスルも、二時間近く誰も客が来ない日だってわりかしある。そんな時に長澤夫妻がやって来ると、まるで後を追うかのように客がぽつぽつ入ってくる。気づけば一時間もしないうちに満席になってしまう、ということも何度かあった。

 信彦と照美が初めてこの店にやって来てから早半年。新しい客も増え始め、なんだかあの二人が福の神なんじゃないかと思えてきた。
 まあ、こういう人ってたまにいるから。なんていうの?知らないうちに他人を引っ張ってくる人。
そういう人に常連になってもらえてツイてるんだよ、と独り言ちる尚樹であった。
 だが、それだけではない事を、尚樹は身をもって体験することになる。
まさかまさかの、体験を・・・




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