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マスター・ナオキの怪店日記
第4章 三島さんの再会
三島さんの話はこうだった。
長澤夫妻と食事をしながらの話の中には、亡くなった奥さんの話も出たそうだ。
三年ほど前に病気で亡くなった事、奥さんとの共通の趣味、いろんな思い出。そんな話を聞かせていると、しんみりと信彦さんが言ったそうだ。夢の中ででも会えたら嬉しいでしょうね、と。
三島さんは、静かに肯きながら、そうなったらいいな、と心の中で呟いたそうだ。
照美さんも、きっと会えますよ、と声をかけてくれたそうだ。その時の声が、とても力強く、まるで本当にそうなると言ってくれているように耳の中に響きわたったという。
その夜。床に入ってもなかなか眠れず、長澤夫妻の言ったように夢で逢えたらいいなと考えていたら急に眠気がやってきて、そのまま眠ったらしかった。
が、かすかな振動なのかなんなのか、突然目が覚めた。すると、得体のしれない何かに部屋中が取り巻かれているような、妙な感じがしたという。そして次の瞬間、襖のほうから誰かがすっと部屋に入ってきた気配を感じ、身を固くしていると、横になっている自分の顔に誰かの顔が近づいてきた。そして懐かしい声が聞こえてきた。死んだ奥さんの声だったそうだ。
長澤夫妻と食事をしながらの話の中には、亡くなった奥さんの話も出たそうだ。
三年ほど前に病気で亡くなった事、奥さんとの共通の趣味、いろんな思い出。そんな話を聞かせていると、しんみりと信彦さんが言ったそうだ。夢の中ででも会えたら嬉しいでしょうね、と。
三島さんは、静かに肯きながら、そうなったらいいな、と心の中で呟いたそうだ。
照美さんも、きっと会えますよ、と声をかけてくれたそうだ。その時の声が、とても力強く、まるで本当にそうなると言ってくれているように耳の中に響きわたったという。
その夜。床に入ってもなかなか眠れず、長澤夫妻の言ったように夢で逢えたらいいなと考えていたら急に眠気がやってきて、そのまま眠ったらしかった。
が、かすかな振動なのかなんなのか、突然目が覚めた。すると、得体のしれない何かに部屋中が取り巻かれているような、妙な感じがしたという。そして次の瞬間、襖のほうから誰かがすっと部屋に入ってきた気配を感じ、身を固くしていると、横になっている自分の顔に誰かの顔が近づいてきた。そして懐かしい声が聞こえてきた。死んだ奥さんの声だったそうだ。