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比翼の小鳥
第2章 穴蔵のシスター
「一度きりです」わたしはドア一枚隔てて泣く彼女に向かって、わざと冷たく聞こえるように言った。
開かれることのないドアの向こうで、彼女の気配が変わる。

「ほのかは、悪い子です。シスター、ほのかを…ほのかを……」
「どうして欲しいのです?」
「お姉様…み、みたいに……」
「あなたのお姉様が、いつもどのようにしてあなたを躾けているのか、わたしにはわかりません」

躾けと言ったのは、わざとだ。
ハルはどうやってこの少女をなぶるのだろう?と考える。

「あ、あの…ほのかの、い…一番恥ずかしいところを…見てもらいます……」
「恥ずかしい?」

ひゃぅっと短い悲鳴がした。声だけで感じる身体とはこういうことかと、妙に感心した。

「ちゃんと言葉にしないと、どこが恥ずかしいのかわかりません」
「ほのかの…あの…、お……です…」
声は次第に小さくなり、語尾はほとんど聞き取れない。

「なんです?」
「あの…だから……、お…」
「お?」

おちんちん、と可愛らしい声が卑猥な単語を口にする。
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