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<インランランドで淫乱体験>「私んちは淫乱家族」―続編の2
第15章 シアタールーム(A)

再び館内にナレーションが流れて、今回の宇宙旅行ツアーの目的について解説されます。
「皆さま、2050年には科学が進み、宇宙の旅なんて、原宿か西日暮里にでも出かけるような、ショッピング感覚の気軽さなのです。青い地球など、誰もが見飽きて興味すらありません。はたして、それでは……、このツアーでのお楽しみは何でしょうか?」
しばしの間をおいて、解説は続きます。
「宇宙空間でなければ体験できない事……はい、そうです、無重力の中での性交体験ツアーなのです。乱交でも近親相姦でもレズビアンでも強姦でも、宇宙遊泳をしながらのセックス体験を、どうぞ皆さまも、乗組員になったつもりで、彼らと一緒に甘美の境地をご堪能ください」
おじいちゃんが膝を叩いてうなずきます。
「なんと! そういう趣向か。たしかに、こんなところで宇宙旅行のドキュメンタリー映画なんか観たところで、面白くもなんともないからのう」
ザワザワと会場がざわめき、おじいちゃんも納得したところで、いよいよ、ロケットの打ち上げ時間となったようです。
カウントダウンの後、ドドドーーンとロケットは白煙を噴き上げて宇宙へと飛び立ちます。

