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<インランランドで淫乱体験>「私んちは淫乱家族」―続編の2
第18章 シアタールーム(B)

サーバーリュックを背負った売り子さんが、ランジェリーの裾をひるがえして声をかけてきます。

「お客さま、開演の前に精力ドリンクはいかがでしょうか?」

「ビールじゃなくてドリンクか。中国4,000年の媚薬入りかい?」

「媚薬ではありません、精力剤ですよ。こちらの舞台を鑑賞されたお客さまは、精力も精液も果ててしまいます。しかし、この精力ドリンクを飲んでおけば、次の個室体験まで効果を持続させることが出来るのですよ」

「ここの舞台は、そんなに強烈な演技なのかね?」

「はい、最新映像の立体ショーですから。場末のストリップ劇場の金粉ショーや、まな板ショーなんかとは迫力が違いますわ。そちらの濡れティッシュなんかも、空っぽになってしまいますからお気を付けくださいな」

「濡れティッシュが空っぽに……、ふーむ、たかが精力ドリンクなんかで、どれほど効果を発揮するというのか?」

おじいちゃんの呟きに、売り子さんは自信を持っての即答です。

「インランランド特製ブレンドの、スッポンの金玉とマカ入り精力ドリンクですから。私も試して効果を確認しておりますわ。えっ? どこで誰とって? それは秘密でございますわ。あらん、ダメですわ、私の太ももは売り物ではございませんわ、おほほ、特別に媚薬の添加もできますよ」

「おお、そうか、媚薬もねえ……」

お父さんとおじいちゃんが、媚薬の増量で注文したことは言うまでもありません。


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