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最初の女
第1章 出会い
どんな経緯かは覚えていない。
でも、なぜか僕はユカの横に転がっていた。
ユカはとてもいい香りがした。
僕はこの時、初めてユカを先輩ではなく、女だと意識した。
どちらからともなく距離が縮まる。寝転がって向き合った二人の吐息が触れ合う。
周りにはみんなが寝ているのに、気にならなかった。ユカから目が離せなかった。多分、ユカも。
ユカの甘い匂いに、僕は衝動を抑えられず、ユカの胸に触れた。
「・・・おっきい」思わず声が漏れた。
「ちょっとぉ、やめてよ」
ユカは小さな声で僕を制した。でも怒っていない。呆れたように笑っている。
「ね、二人だけで2階に行かない?」僕は思い切ってユカを誘った。
「だめ!」ユカは笑いながら僕をいなした。

その夜は、そこまでだった。
二人はいつしか眠りに落ちていった。
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