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私と"影"
第2章 夢の中の声
自分の中の声と会話するようになってから、よく夢を見るようになった

夢の中でも他愛もない会話をしている
私はそれでも満たされた気分だった

誰かと話をする
こんな事が、こんなにも気持ちを楽にしてくれるなんて思わなかった



でも時々、声に雑音が入ってよく聞こえない時があった

「‥‥よく聞こえないよ?」

「‥‥‥ぼ‥‥‥は、き‥‥‥‥‥の‥‥‥‥‥‥」

「‥‥え? 何?」

「き‥‥‥望み‥‥‥‥た‥‥‥‥‥‥‥」

「‥‥な‥に?」


雑音のせいか、いつもの声とは違って、少し低い声が混じっていた

その声は私に何かを伝えようとしている気がした
何故だか‥‥そう感じた
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