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私と"影"
第1章 きっかけ
今日も嫌な一日の始まり
季節は秋から冬へと変わろうとしていた
携帯の目覚ましが鳴り目を醒ますと
雨の音が聞えた
気怠さを押し切って起き上がり、カーテンを開けた
窓には沢山の雨粒
「‥寒い」
雨は嫌いじゃない
何もかも洗い流してくれるような気がする
このまま雨と一緒に流れて、私も消えてしまえればいいのに‥‥
逆に晴れの方が嫌い
眩しい太陽の光が目障りでしかたがない
鬱陶しく感じる
一年中雨でいいとさえ思う
ため息をつきながら、シャワーを浴びる
躰を洗いながら、会社をズル休みしてまおうか葛藤するのが日課になっていた
私は契約社員
存在なんて空気みたいなものだ
居ても居なくても、誰も困らない
それでも生活する為に、悪魔の囁きに勝ち
出勤する準備をしはじめた
けれど化粧ほど面倒くさいものはない
もっと整った顔だったら、化粧なんてしなくてもいいのに
結局、人生顔だ
顔で何もかも決まる
幸せにだってなれる
必要とされる
分かっている
そんなのはただの僻み
狡くて弱くて卑怯な自分が
大嫌い
もう限界‥‥
今日二度目のため息をついた
季節は秋から冬へと変わろうとしていた
携帯の目覚ましが鳴り目を醒ますと
雨の音が聞えた
気怠さを押し切って起き上がり、カーテンを開けた
窓には沢山の雨粒
「‥寒い」
雨は嫌いじゃない
何もかも洗い流してくれるような気がする
このまま雨と一緒に流れて、私も消えてしまえればいいのに‥‥
逆に晴れの方が嫌い
眩しい太陽の光が目障りでしかたがない
鬱陶しく感じる
一年中雨でいいとさえ思う
ため息をつきながら、シャワーを浴びる
躰を洗いながら、会社をズル休みしてまおうか葛藤するのが日課になっていた
私は契約社員
存在なんて空気みたいなものだ
居ても居なくても、誰も困らない
それでも生活する為に、悪魔の囁きに勝ち
出勤する準備をしはじめた
けれど化粧ほど面倒くさいものはない
もっと整った顔だったら、化粧なんてしなくてもいいのに
結局、人生顔だ
顔で何もかも決まる
幸せにだってなれる
必要とされる
分かっている
そんなのはただの僻み
狡くて弱くて卑怯な自分が
大嫌い
もう限界‥‥
今日二度目のため息をついた