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第3章 戸惑う心

気が付くといつもの闇の中に横たわっていた
身体を起こそうと思ったけれど、怠くて動かせない


「あれ‥‥‥夢の中なのにそこまで忠実なのね‥‥‥」


大きくため息をつくと、首だけで辺りを見渡した


「‥‥‥‥いない‥‥‥の？」






なんの反応もない　

諦めたように微笑った後、呟くように話し始めた





「私は‥‥‥私はね、独りぼっちはもう慣れていたんだよ‥‥‥


人間は好きじゃないし、信用もしていない
独りが楽だし、平気だった



‥‥‥でも本当は‥‥‥本当はね、淋しかった‥‥‥誰かに必要とされたかった、愛されたかった

ずっとずっと独りぼっちだったから全部諦めて、必要ないフリしてた

求めても誰もいなくて、辛くて苦しくて‥‥
早く、早く、死んでしまいたくてたまらなかった‥‥‥っ!!



こんなの‥‥‥




こんな自分‥‥‥惨め過ぎて‥‥っ」



涙が出そうになったけど、必死で我慢した