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私と"影"
第4章 "影"の想い
あれから一週間、"影"はまた現れなくなった


私に会いにくいのかな…
それともただ休んでるだけかな…

私は相変わらず、"影"を想像して会話を続けていた
夢の中でリアルに想像できたおかげで、"影"をより強く感じる事ができていた






仕事の帰り道、もうすぐクリスマスということもありイルミネーションが眩しいくらいに輝いていた

その中を足早に歩き、人通りが少ない場所まで来ると足を止めた
思いっきり息を吸い込んで深くゆっくりと吐き、空を見上げると、雪がちらほらと降り出してきていた



「"影"………。雪、積もるかな…?積もるといいな…」



小さく呟いた声は、通りをとおった車の音に掻き消された



淋しいなんて気持ち、ずっと忘れていたのに…
無くなったって思ってたのに…

"影"に出会って、抱きしめられて、キスされて…

感情が一気に蘇ってきた




脆かったんだな


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