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私と"影"
第4章 "影"の想い
部屋に入ると、"影"はソファに座った

けれどソファは沈まなかった


その光景を見つめていた私の視線に気が付き、"影"は大きく息を吐いた後「いつまで立ってるの?」と聞いた

私は慌ててコートをハンガーに掛け、ベットの上に置いてある部屋着に着替えようとしてハッし、部屋着を持って脱衣所に速足で向かった



「あ、危ない………、"影"の前で着替えてしまうところだった……」


一人暮らしが長いせいなのか、"影"が影だからなのか……今の私には分からなかった





着替えが終わり、冷蔵庫からペットボトルを取り、"影"が座っているソファの下に向かい合うように少しだけ距離をとって座わり、ゆっくりと"影"を見た

"影"は目を閉じていて「…寝てるの?」と声を掛けると、目を開けて私を見た

何も言わない"影"に不安になった



「…どうしたの?つ、疲れた?」

「別に…」

「…そっか」




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