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透明なリーシュに結ばれて
第9章 楽園
 だから僕の肉棒は、文子の口の中に向かい入れられるものだと準備万端の状態だった。ところが僕の肉棒がなかなか文子の口の温かさに包まれない。
 そのとき……。
「あっ」
 僕は間抜けな声を出した。
「ふふふ、コーチのアナル御馳走様」
 僕は文子に尻の穴を舐められたのだ。初体験だった。くすぐったいような何だか変な気持ち。当たり前だ、人生で初めて僕は尻の穴を舐められたのだ。平気でいられるはずがない。
 何だか僕は処女を喪失したような気分にな……なるはずがない。だって僕は処女を喪失したことがないのだから。
 でも何と言ったらいいかわからないが、大切なものを文子に奪われたような気がしている。いや、間違いなく奪われた。
 僕は自分のアナルを防衛するためにじわじわ脚を閉じていき、アナルをすぼめるようにした。
「コーチ、可愛い。コーチ、必死にお尻の穴を閉じようとしているんですもの」
「恥ずかしい」
 自分で言うのも何だが、情けない声だった。まじで恥ずかしい。けつの穴を見られるだけではなく、舐められたのだ。僕は生涯文子に頭が上がらないだろう。
 多分これから先「あのときコーチのアナルを……」という文子の脅しの文句が待っている。まぁ、それはそれでちょっと嬉しい。
 僕は四つん這いになり、必死に文子のアナル舐めを耐えた。両手でシーツをしっかり掴んで腰に妙な力を入れながら、嵐が過ぎるのを待った……待ったけどだんだん気持ちがよくなってきた。
 乳首を舐められるのとは違う。肉棒をしゃぶられるのとも違う。違うんだけど、何だかいい。排泄した後、文子の舌で綺麗にされていると思うと羞恥心が湧いてくるが、純粋にそこが今まで開発されていなかった性感帯だと思うと快感が強く刺激される。
「あの文さん、後で僕にも文さんのアナルを舐めさせてください」
「そんなの当り前よ。私もコーチからたっぷり舐めてもらうわ」
 文子の乳房やま×こ、そしてアナルを舐めることを想像するだけで僕は気が変になりそうだ。
 文子は僕の臀部を両手でしっかり掴んで、僕のアナルをペロペロと舐めている。アナルを舐めながら尻を掴んでいた手で僕の肉棒をしごいたりする。
「……」
 初めて忘我の境地に達したような気がする。
「コーチのおちんちんが欲しくなったわ。コーチ、入れて頂戴」
「はい」
 もうどうにでもなれ。僕はそんな気持ちになっていた。
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