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「妄想は真実よりも希成」
第2章 妄想の始まり・・・・
女子がたいてい最後に?つける時はそっちがいいってこと、知ってんだからw
「じゃあ草津温泉ね」
「一緒にドライブで草津温泉に向かっていたら突然の豪雨が襲ってきたんだよ」
「うん・・・・」
「その影響で道路が通行止めになってしまい、僕たちのいる草津温泉が陸の孤島になってしまうんだよ」
「・・・・・・想像しています(笑い)」
「仕方がないからどこかお宿を探そうね」
「はい」
「やっと見つけた温泉宿。一部屋しか空いてなく仕方ないから、ごめんね一緒の部屋で・・」
「うん・・仕方ないもんね・・・いいよ」
「じゃあお腹もすいたことだし、夕食にしようか」
「そうだね」
このメッセージのやり取りはとてもゆっくりで、一つのメッセージを送るのに数分がかかっている、この時間がお互いの妄想をさらに深めていくのであった。

しかし、妄想の中でのことながら、ドキドキもあるし、何か何とも言えない安心感というか、
そんな感じをお互い感じ合っていた
「マルコさん・・・・できれば私・・・」
「なーに?」
「さん付けじゃなく・・・」
「ん?」
「”あんじゅ”・・・って言ってほしい」
「わかったよ、”あんじゅ”」

「”あんじゅ”はお酒飲めるの?」
「ワインなら少しだけ」
「でも悪酔いしちゃいそうで・・・・」
「大丈夫だよ、僕がいるから安心してね」
「介抱してくれるなら、いいかな~」
「まかせてね・・・楽しく飲もうね」
「じゃあ飲んじゃおうか」
「通行止めに乾杯だねw」
「折角だから料理も色々頼んでシェアしよう」
「うん、シェアいいですね・・・」

「じゃあ僕の海老の天ぷら食べさせてあげる・・・「ああ~~ん」してごらん」
“あんじゅ”は画面越しにほんの少しお口を開けて食べるしぐさをしてくれている
「私、海老の天ぷら大好きです、嬉しい~」
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