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幼なじみのフヒト君
第2章 夜のお散歩

「…気持ち悪いって…言われたんだ。」

目を伏せて薄く笑う不日人が悲しかった。

怒りが込み上げてくる。

「…誰が…言ったの。」

自分でも驚くほど、低い声が出た。
不日人は行き過ぎる部分はあるがそれが個性だ。
それを否定するのは許せない。

「―――」

不日人の手が震えている。

不日人の口から出た言葉に唖然とした。

頭が真っ白になる。

思わず不日人の頭を抱き締めた。
腕の中で、不日人が震えているのがわかる。

涙が出てきて、視界がぼやけてきた。

「…気持ち悪い…?」

不日人の震えた声が胸に当たる。

「気持ち悪くないよ…。わたしはそんな不日人が好きだから。」

不日人が抱きついて腕に力が籠る。






「かぁさん」

確かに不日人はこう言った。

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