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幼なじみのフヒト君
第5章 電車
心の不快感とは裏腹にわたしのそこは潤いが増していく。

チュク…

―くっ、やだっ、なんで…

濡れている自分に嫌悪感さえ感じる。
だが、そこから脳に伝わる感情は…

快楽

どうしようもない焦燥感が、わたしの瞳を濡らす。

「はっはぁ…」

ゾクッ

耳元で痴漢の吐息が聞こえた。
全身に鳥肌がたつ。


―誰か!不日人!助けて!!

そう強く目を閉じた瞬間、体が強い力でグイっと引っ張られた。

「きゃっ」

冷たい感覚に、うっすらと目を上げると目の前には見慣れた景色が流れていた。

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