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幼なじみのフヒト君
第5章 電車
「不日人…お願い…ぁぅ…」

コリコリと執拗にその弱点を弄られ、ガクガクと足の力が抜けていく。

そんなわたしのお腹を空いた腕で抱き締めた。

ああ、これで座り込む事は無くなった。

そう思うと力がふいに抜けてしまった。

「あっ!!」

もうなんの抵抗もない。そんなわたしの泉に不日人の指が入ってきた。
拍子に声が漏れてしまい、慌てて口を押さえる。

「舞ちゃん…こんなに…」

不日人の吐息が熱い。

甘い声はわたしの欲情を掻き立て絶頂へと押し上げる。

―ああ…もぅだめっ。電車の中なのに…イキそう…。

荒くなる息を必死に抑え、絶頂に備える。

「も…ダメ…」

小さく弱音を吐いたとき、目の前の景色が止まった。

いつの間にか、駅に着いていたらしい。

「…え」

降りる駅に着いてしまった。

プシュー

目の前でドアが開き、外に吐き出される。

いつの間にかわたしの手を握っている不日人は、呆然とするわたしを無言で引いていく。

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