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愛してるなんていらない
第9章 過去

鍵を開け中に入ると、すぐに創が抱きしめてきた。

「....なんで?今日は無理ってゆったじゃん..」

「....」

「創。」

何も言わない彼をそのまま引きずって、リビングに鞄を置く。

「創ー重いよー」

「....」

「創ちゃーん。」

「ごめん..」

一言謝るとまた押し黙った。

「....創ちゃんお風呂入ろっか。」

私が言うとコクっと頷く。

小さく溜め息をつくと、大きな身体を背中につけたままバスルームに引きずっていった。

「..創。脱げない。」

「このまま脱いで。」

抱きついたまま言う声には少し笑いが入っていた。

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