この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛してるなんていらない
第11章 親子

『でもね..咲のこと、大好きだから....本当に大好きだから....いっぱい食べて、いっぱい勉強して....いっぱい....」

そう言いながら、涙がポタポタと落ちるのを、不思議に思いながら私はみていた。

『ママ~?』

『いっぱい..楽しいことしてねって...言ってたよ!それで大きくなったらいつか..また会おうねって..それまで頑張って生きてって....』

『そっかぁ~...じゃあ咲、あれも食べていい?』

『..え?』

私が幼稚園のお弁当用においてある唐揚げを指さすと、不思議そうな顔をした。

『だって、いっぱい食べなきゃ大きくなれないもん。早く大きくなったらママもパパに会えるもんね!』

そういって必死に食べる私を見て、

母は叫ぶように泣いた。

あれが母の涙を見た最後だった。

本当は父が癌で死んでいたことを知ったのは、私が小学3年生の時だった。

/246ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ