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愛してるなんていらない
第1章 誰?
(この状況はどう見ても..ヤッた..んだろうけど..)
とりあえず暑苦しい。
私は男の腕を解こうと そっと押した。
「ん....」
すると余計にギュッと抱きしめられる。
「ちょっ...出れない....」
思わず呟き、さっきより強く押すと
力が緩んだと同時に 目がパッと開いた。
寝ぼけ眼でじっと見つめられ、固まる。
そしてようやく焦点があったらしい男が
口を開いた。
「あ...おはよう」
「お、おはよう....あの、腕....」
「え?..あ!ごめん」
男はそういうとパッと腕を離す。
私はすぐさま周りを見渡して
ベッドの下に落ちていたタオルケットで
急いで身体を隠した。