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愛してるなんていらない
第1章 誰?
男はその様子を見ないようにしながら
起き上がり、
ギシッーーベッドのスプリングが軋んだ。
狭いシングルベッドに二人で座りこんだまま、静寂が訪れる。
先に口を開いたのは男だった。
「身体..大丈夫?」
「え?あ、うん....」
(昨日のこと..だよね。やばい全然覚えてない。)
必死に昨夜のことを思い出そうとしても、全く覚えてなかった。
「あーごめん、全然覚えてないんだけど」
「俺のことも?」
申し訳ないと思いながらもコクっと頷く。