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愛してるなんていらない
第5章 再会
財布を出そうとする片桐を、連れの男が笑って制する。

肩をすくめると、片桐は大人しく引き下がった。

「お会計は・・」

伝票を打ち込み、お金を受け取る様子を見ていた片桐がふとこちらを見た。

そしてばっちり目が合った。

どんどん目が大きく開いていく。

私は思わず目をそらした。

(やば・・見てたのバレた・・?)

もう一度盗み見ると、まだこちらを見ていた。

私が小さく会釈をすると、
彼は連れと少し話していた裕子に何やら言った。

連れの男性がこちらを見る。
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