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愛してるなんていらない
第5章 再会
そして裕子がびっくりしたように目を開いて、ぶんぶん頭を縦に振ると、私の方へ急いできた。

「どうしたの?」

「あの、あの人が、先輩のこと呼んでます!」

「え、私..?」

(何....)

少し不安を抱きながら三人のほうへ向かうと、片桐が男性を促して外に出る。

私も遅れて外へ出た。

見るとツレの男性の姿はなく、見渡すと駅の方へ向かう背中が見えた。

私を見つめる彼を見上げる。

「あ、あの....」

「ここで働いてるんだ?」

一週間ぶりの再会。

彼は携帯をポケットから取り出した。

そして私に向かって差し出してきた。

「ん。」

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