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愛してるなんていらない
第5章 再会
そういうと、じゃあね、と手を振って駅のほうへ向かっていった。
「迎えに行くって..OKしてないし..」
私は乱雑にかかれた字を見て呟くと、店に戻る。
そして案の定興奮したようにすぐに裕子に色々と聞かれた。
「先輩!なんだったんですか?」
「ん~なんか、迎えに来るって。」
「へ?」
目をぱちくりさせて私を見た。
「バイト終わったら迎えに来るからって、これ渡された。」
電話番号が書かれた紙を裕子に見せると、いっそう興奮したように、キャッと歓声を上げる。
「おい、うるさいぞ。」