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愛してるなんていらない
第6章 自慰
メニューを開き、値段を確認すると、見た感じ、思っていたよりもお手軽だった。
すこし胸をなでおろし、財布の中身を思い出してみる。
その様子を見ていた彼がプッと噴出すと、笑って言った。
「俺が誘ったんだし、いいよ。それに学生だよね?おれ、一応社会人だから。」
「で、でも・・」
「じゃあさ、今度おごってくれればいいから。」
少し考えて、その提案に小さく、首を縦にした。
(まあ、それなら・・・)
満足そうに微笑む彼を見て、私も自然と笑っていた。