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愛してるなんていらない
第6章 自慰

「片桐さ・・」

「洋一。」

「よ、洋一さんは・・何歳?」

「25。」

「そうなんだ・・あそこの店から会社は近いの?」

「うん。駅のほうに歩いてすぐ。」

「へ~」

それから少しして、料理が運ばれてくると、私たちは他愛のない話をして、盛り上がった。

彼は日本でも有名な大学の出身で、私の住む駅の二つとなりの駅に一人暮らししているらしかった。

放った様な物言いだけれど、慣れてくると、むしろその雰囲気が楽だった。

創や同級生以外の男性とこうやってご飯を食べるのは久しぶりで、少し緊張しながらも、楽しい時間をすごし、あっという間に時間は過ぎていく。

「ごちそうさまでした!」

「どういたしまして。」

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