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愛してるなんていらない
第6章 自慰
私は祐子とのやり取りを思い出した。
「えと..彼女..いるのかなって。」
中々返事をしない彼をチラッと見る。
すると、少しして、
「いないよ。」
と答えた。
「そ、そっか。それならいいの。」
何となくただならぬ雰囲気を察知して私は黙った。
(や、やっぱり・・・)
事実を再確認してショックを受けている自分に気づき、焦る。
(いや、何ショック受けてるの、私!)
「..咲ちゃんは?彼氏、いるの?」
今度は片桐さんに聞かれた。
「いないです。
っていうかいたことないから。」
私がそっけなく答えると、え、と驚いて私を見た。