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愛してるなんていらない
第6章 自慰

それも返さなきゃならなくてあの日約束していたのだ。

彼女にもらった物らしく、結局月曜日に来た時に返した。

(片桐さんはきっとそういう感覚わからない人なんだろうな...)

そう思いながら何故か

感づかれませんように、

と心の中で祈っていた。

沈黙に耐えられず、私は笑顔を作る。

「じゃあ私はそろそろ..」

ドアに手をかけるとぐいっと手を引かれた。

「え..」
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