この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛してるなんていらない
第6章 自慰
その時 パァッと周りが明るくなった。
「車、後ろから来てたから。」
ぱっと手を離すと、
後ろからきた車のフロントライトに照らされ、彼が目を細める。
その姿にトクン、と胸が鳴った。
触れた手が熱い。
「あ、ありがとう..」
私はそう言って座り直した。
また沈黙が下りる。
「..あの、洋一さんは..彼女..」
「え?」
「い、いえ何でもないです!今日はありがとうございました!また今度お仕事の合間にでも..」
「うん、俺も楽しかった。付き合わせてごめんね。ありがとう。」
「はい。じゃぁ....」
そう言って 今度は後ろを確認して車を下りた。