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愛してるなんていらない
第6章 自慰

「うん、じゃあね。」

扉を閉めて、小さく手を振る。

片手を上げてチラッと後方を確認すると、彼は車を走らせて行ってしまった。

「....」

触れた手をギュッと握りしめる。

そして私はマンションへ向かった。


「ただいまー」

誰もいない部屋に入り、ベッドに飛び込む。

「あー..楽しかっ..た..」

あんなに胸が騒ぐ食事は初めてだった。

「咲....ダメだよ....」
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