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愛してるなんていらない
第7章 嫉妬
「..私、誘ってません。」
誘ってきたのは向こうだ。
半年ほど前、半ば強引に関係を持ちかけたのは先輩だった。
「ほんっと..そのレベルで雅也に気に入られてると思ってた?」
嘲笑う彼女を見ていて、私のせいにした先輩にも目の前の女にも嫌悪感が募る。
(ばっかみたい..)
「ちょっと..あんた..」
いいかけた百合を制する。
「私が何言っても信じないでしょうが、
まず私は先輩に好意を持ったことも、自分から誘ったこともありません。
もし私と先輩に何かがあるとお疑いになるなら..好きな男の携帯を勝手に見ておいて、さも自分のモノのような態度が 先輩をそういう行為に動かすんじゃな....」
言い終わらないうちに 平手が飛んできた。
騒ぎに気づいた周りが何だ何だ、とざわめき出す。
「....ッ..」