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愛してるなんていらない
第7章 嫉妬
「..えらそうな口叩くな!あんた何様のつもりよ!」
彼女の目がじわじわと滲む。
それを見て少し言い過ぎたと後悔した。
食堂がしーんと静まり返る。
「....とにかく、雅也には連絡先消させたから。あんたも今すぐ消して。」
(だから最近連絡がなかったんだ)
私は素直に携帯を取り出して、先輩のアドレスを開き、見せるように消した。
「糞女....」
そう呟いて、彼女はくるっと身体を翻すと食堂を出ていった。
その瞬間食堂がまたざわめき出す。
「やべー修羅場じゃん..」
「美人だから余計怖かったね..」
「何なに?何があったの..?」
それらの声を背にまた席につくと百合に向き直った。